なぜ神道に惹かれたのか…
ジョン・レノンの「靖国参拝」2012/11/28 サンケイ
ビートルズが解散したのは「オノ・ヨーコ」が原因、という説がある。
彼女が、ジョン・レノンの妻となり、バンド内の不和を決定的にした、と。
これに対し先日、ポール・マッカートニーが、「解散はヨーコのせいではない」と語った。
ヨーコを擁護するかのような、やさしい言葉、と外電は伝えた。
ポールはかつて成田空港で、大麻所持で逮捕された。
私は、国外退去するポールと握手した、という話をコラムに書いた。
70歳(現在80歳)になった彼も、だいぶ丸くなったのだろうか。
愛好家の末席で、そんなことを考えた。
今年はビートルズのデビューから50年(今年60年)。
すでに山のように語られているから、ここで駄弁を重ねようとは思わない。
ただ、ポールの次の発言は見逃せない。
「ジョンの代表曲『イマジン』なども、ヨーコがいなければ、できなかった。
彼女は、(その資質によって、)ジョンに新たな道を開かせた」
『ジョン・レノンはなぜ神道に惹(ひ)かれたのか』。
ヨーコの従弟(いとこ)である外交評論家、加瀬英明氏にそんな著書がある。
「イマジン」は神道の世界を描いているにちがいない、という。
「2人は靖国神社、伊勢神宮を参拝している。
ヨーコが彼を連れていった」。
そんな身内の付き合いを紹介し、民俗信仰である神道の世界から、
「和を尊び、自然界と一体化する日本人の考え方」に通底する
「イマジン」のフレーズを紡いだ、と推定する。